大杉のため池
小宮地 棒の鶴(ぼうのつる)

秋から冬にかけて、鴨が訪れてきます。
 延宝、天和の頃、当地区の森下九郎兵衛によって構築されたものである。
その当時の事業としては、相当の苦心と苦労のあとが碑文に残されている。時の代官に事情を訴えて懇請し、本砥組の労力を受けて完成したものだと伝えられている。早い時期に多くの水田が同氏の偉業によって良田となった。
 そこで、文化13年に同氏の5代目の孫、長右衛門、庄屋、歳田重右衛門などが発起人となり、田作中、惣村中(昔の農村の自治組織)が相談し、後世に同氏の功績を讃えるため、庭内に碑を建て、毎年田植え終了後、碑前に奉告祭を行い豊作を祈願する習わしとなっている。
 小宮地地区に昔から伝わる虫追い踊りは、最初必ずその碑前に神官を迎え、式典のあと、踊り始めをすることになっている。
2020年12月05日更新